2026年08月15日

長崎原爆式典、11時2分に平和を受け継ぐ祈り

長崎原爆式典、11時2分に平和を受け継ぐ祈り

毎年8月9日、長崎では原爆で亡くなった方々を悼み、平和を願う式典が行われます。原爆が投下されたのは1945年8月9日午前11時2分です。この時刻に合わせて黙とうすることは、遠い昔の出来事を「今の私たちのこと」として考える大切な時間です。

目次

  1. 11時2分に黙とうする理由
  2. 平和公園で読まれる言葉の役割
  3. 家やまちから考える受け継ぎ方
  4. 長崎原爆式典から私たちが持ち帰ること

1. 11時2分に黙とうする理由

長崎原爆式典で特に大切にされるのが、午前11時2分の黙とうです。これは、長崎に原爆が落とされた時刻に合わせたものです。

黙とうは、声に出して何かを言う時間ではありません。けれど、何もしていない時間でもありません。亡くなった方、けがや病気に苦しんだ方、家族を失った方を思う時間です。

子どもにも分かりやすく言えば、「同じことを二度と起こさない」と心の中で約束する時間です。たった1分でも、時計を見て立ち止まるだけで、歴史は少し身近になります。

2. 平和公園で読まれる言葉の役割

式典は長崎市の平和公園で行われます。そこでは、慰霊の言葉や平和への願いが読み上げられます。長崎市長による平和宣言も、その中心にあります。

平和宣言は、難しい政治の話だけではありません。核兵器がある世界で、ふつうの暮らしがどれほど大切かを伝える言葉です。学校へ行くこと、家でご飯を食べること、家族と話すこと。そうした毎日が、戦争で突然こわれることを教えてくれます。

意外にも、式典の言葉は大人だけのものではありません。小学生や中学生が聞いても、「けんかを大きくしない」「相手の話を聞く」という身近な行動につながります。

3. 家やまちから考える受け継ぎ方

私たち有限会社アズマ設計は、住まいや土地に関わる仕事をしています。だからこそ、平和とは特別な場所だけで語るものではなく、日々の暮らしの土台だと感じます。

家は、安心して眠る場所です。まちは、子どもが通学し、高齢の方が買い物に出かける場所です。戦争は、その当たり前を奪います。

長崎原爆式典を見聞きした後は、家族で1つだけ話してみるのもよいと思います。たとえば、「11時2分に何を思ったか」「平和なまちとはどんな場所か」。大きな答えでなくて構いません。小さな会話が、記憶を次の世代へ渡します。

4. 長崎原爆式典から私たちが持ち帰ること

長崎原爆式典は、過去を振り返るだけの行事ではありません。1945年8月9日午前11時2分を忘れず、今の暮らしを守るための時間です。

平和は、遠くの誰かが作るものと思いがちです。けれど実際には、家族で話すこと、地域で助け合うこと、違う考えの人をすぐに否定しないことから始まります。

長崎の祈りを、私たちのまちの毎日に重ねること。それが、式典から持ち帰れる一番大切な学びです。